2017年5月の末にVALUという新しいサービスがリリースされました。
VALU | だれでも、株式会社のように、あなたの価値をトレード。
https://valu.is/
このサービスはインターネット上での自分の影響力をVA(株のようなもの)に換算し、そのVAを発行して他の人にビットコインで買ってもらうというものです。
VAの保持者はそのVAの発行者から優待を得ることができます。(優待を提供するかどうかは任意)
VAを買うことのメリット
発行者を応援
これはおそらくVALUの一番の目的であると思う。
利用規約にもまず一番最初に記載がある。
2.VALUは、発行者への応援の気持ちを表す特別なステータスのようなものです。
VALU | 利用規約
https://valu.is/terms
したがって寄付に近いものであって、株のように「儲かる、儲からない」というようなことを語るようなものでもない。
あくまで発行者を応援したいという気持ちからお金を出すのが一番なのである。
自分が良いと思う活動をしている発行者のVAを購入すれば、発行者は得たお金を使ってより自分の活動に力を注げるというわけである。
発行者からの優待
発行者によってはVA保持者に向けて優待を提供している場合がある。
例えばLINE株式会社の田端氏は以下の優待を提供している。
- 「田端砲」でのソーシャル拡散
- ビデオ会議もしくはチャットでのコンサルティング(60分)
- 田端との対面でのコンサルティング相談 60分(@東京都内)
これらの優待は人によっては非常に魅力的に思えるかもしれない。彼はTwitter上では非常に影響力があるし、今までは個人にコンサルを頼むとなると直接知り合うか、その人のサロンに入るというものであった。
株との違い
これも利用規約に記載がある。
実際の株式ではありませんので、VALUを購入しても、発行者に対する経営権や支配権を獲得するものではありません。当初、各会員が発行するVALUは、連携したSNSのフォロワー数等によって価値が決まりますが、発行後は、時価で取引されます。したがって、発行者の人気が高まれば、自分が購入して保有しているVALUが値上がりする可能性もありますし、逆に値下がりすることもありえます。また、VALUの発行者が本サービスから退会したり、当社からサービスの利用を制限されたりした場合、その発行者のVALUの価値は完全になくなってしまう場合もあります。
VALU | 利用規約
https://valu.is/terms
株と違うので、株主総会もないし、VA保持者が何らかの発言権を持つということもない。
また、VAを保持したからといって発行者の資産の一部の権利を持つということもない。
したがってVA自体の価値というのはほぼ発行者の影響力や優待なのである。
まとめ
VALUは保持者が売買によって金銭的に利益を得るように考えるものではなく、あくまで発行者を応援、発行者の優待に魅力を感じて保持するものである。
ただ、人によっては「この人は将来的に有名になりそうだから」とか「優待は現在の取引値以上に価値がある」と考えるかもしれない。そうしたら投資になり得る。