以前は静電容量無接点方式のキーボードはキー配列のバリエーションが豊かではなかったのだが、ここ最近は中国メーカーによって様々な配列のキーボードが出ており、かなり選択肢が広がった。
中国製というと品質面で心配かもしれないが、今のものはそうでもない。(らしい)
それでいて機能は日本製のものよりはるかに多く、値段も安い。
というわけでキーボードマニアの中でも中国メーカーの静電容量無接点方式キーボードを使用する人が増えている。
自分もキーボードの使用環境について考える部分があった。
WindowsとMacでキーボードを差し替えるのが面倒。(差し替えが面倒なだけであればUSB切り替え機を使えばいい)
2つキーボードを用意するのもありだが、机の上を占有する。
矢印キーやHomeキーがある部分ももう少し小さくならないかな。
ファンクションキーはあったほうがいい。
などといろいろ考えたところ、AKEEYOのNIZ82が自分の要望を満たせそうなキーボードであることがわかった。
目次
AKEEYO NIZ 82 2020バージョン購入
値段が21,980円もするので買うのも躊躇するのであるが、酒に酔った勢いで注文した。
ちなみに84キーのものもあるが、左側のFnキーも右側のWin右クリックメニューだすキーもいらないので82にした。
キーがない分、スペースバーが長い。
ちなみに2020バージョンとのことであるが、過去のバージョンと何が違うのかはよくわからない。
開封
段ボールの箱のなかにプチプチに包まれたキーボード。USBのBluetoothレシーバーも含まれていた。
同梱物は以下。
- キーボード
- Bluetoothレシーバー
- USB-Cケーブル
- 荷重追加用バネ10個
- キートップ引き抜き工具
- 代替用キートップ4つ
- 簡易説明書
- 品質保証書
代替用のキートップは以下の写真のもの。
Mac用のコマンドキーとOptionキーである。
使用感
キーボードの高さは足が2段分ついており、足の使用なし、短い足、長い足の3段回の調整ができる。
自分がすごいいいと思ったのは、Bluetoothでの接続ができるところだ。Bluetoothと有線はキーコンビネーションですぐに切り替えられる。Bluetoothは3台までデバイスを登録可能。
自分はUSBケーブルをWindowsマシンにつないでおり、Macで使うときはBluetooth 1番に切り替えている。
接続に時間がかかることはなく、一瞬で切り替わる。
欠点があるとすれば、接続デバイスに応じてWindowsモードとMacモードを記憶しておくということはできない。
仕方がないのでWindowsキーとAltキーの切り替えをMacのシステム設定で登録することにした。
なお、CapsLockとControlの切り替えはWin、Macどちらでも使うのでキーボード自体の機能で切り替えた。
説明書を読めばわかるのだが、はっきり言って自分が今まで使ってきた従来のキーボードに比べて格段に機能が多い。説明書を読み込まなければ使いこなすことは難しいであろう。
説明書はこちらのサイトにある
https://www.akeeyo.co.jp/pages/manual
打鍵感
非常に軽い。
音は静かな方だとは思うがRealforceの静音モデルに比べたら耳につく打鍵音である。
それでも静電容量無接点方式なだけあってメカニカルに比べたら十分に静かである。
APC機能もついているので、キーの反応位置をより浅い位置に変えることもできる。自分は全く使わないのであるが、APCがRealforceよりも安い価格で手に入ると考えればお得である。
Realforceとの比較
打鍵感については本当にRealForceに引けを取らない。自分が使っているRealforceはUSキー、テンキーレス、変荷重、静音モデル。REALFORCE TKL S / R2TLS-USV-IV
静音モデルなので従来のモデルに比べて若干「ファタファタ・・・」といったフェルトのようなものに擦れて、フェルトを押しているような感じがあった。
なお、このNiz AKEEYO 82でもそれに近いものを感じるのだが、底打ちしたときにはもう少し硬さのようなものを感じる。
キーを打った時の音量はやはりNizのほうが大きいと感じる。静音性を重視するのであればRealforceのほうがいいだろう。
なお、Realforceは変荷重モデルでやはり違いを感じる。Nizは全キーが35gなのですごく軽い。軽すぎるのではないかというくらい。
一応荷重を調整するためのバネがついているのでそれで調整が可能。
なお、軽すぎるかと思っていたのだが、数日Nizのみを使っていて、後からRealforceを使うとRealforceが「ちょっと重いんじゃないか」と思うくらいである。慣れとは恐ろしい。
右手の矢印キーへの移動、また矢印キーからのホームポジションへの戻す感覚については慣れが必要だと思う。
矢印に手を伸ばすよりもキーバインドで操作したほうがいいかもしれない。
もしくは小指で操作するなどの、これまでの打ち方を変える必要がありそうだ。
なお、写真はRealforceとの大きさの比較。見ての通り、キー2列分以上幅が小さい。
ちなみに微妙にキーボード自体の背が高いような気もしたのだが、実際にRealforceと比較してみたところそうでもなかった。写真は上から、足を立てていない状態、低い足を立てた状態、高い足を立てた状態である。(Realforceは足を立てていない状態、もしくは立てた状態)
HHKB Pro 2との比較
過去にHappy Hacking Keyboard Pro2 を使っていたこともあるのであるが、ファンクションキー、矢印キーがないというのと、軽くてキーボード自体が動きやすいという点があって手放した。
あれは常にLinuxのキーバインドで操作している人用むけかなと感じた。
気になるところ
個人的にはキーの印字が薄めなのが気になる。そんぐらい。キートップはCherry MX軸互換なので幅広いラインナップの中から好きなものに交換することもできる。
まとめ
コンパクトで静電容量無節点でカスタマイズ性が高く、Bluetoothにも対応!しかもRealforceよりも安い!全然中国メーカー製品だからと臆することなく購入すべき一品だと感じた。