ドコモ、ソフトバンク、auがそれぞれ格安プランを発表した中、ほぼ同じ料金のプランを元々展開していた楽天モバイルがどういった動きをするのか注目されていた。(と思う)
そして楽天は既存プランを改善する形でUN-LIMIT VIを発表した。
新しい料金体系は段階的な従量制プランなのだが、驚きなのがひと月のデータ通信量が1GB以内なら0円ということ。
つまりコロナ禍で基本的に在宅ワークとなっており家からほとんど出ないような人間にとってはタダで携帯回線が維持できるという超絶お得なお話が舞い込んできたのである。
UN-LIMIT VIは4月から開始なのだが、現在は新規ユーザー300万人までは1年間通信量が無料というキャンペーンも行われている。
これが楽天にMNPした1つ目の理由。
もう一つの理由は、楽天は日本のキャリアの中で2021年2月現在、唯一、通話対応のeSIMを発行しているというところ。
自分が使っているiPhone 12 ProはDSDS(Dual SIM Dual Standby)なのだが、物理SIM1枚にeSIM1つという構成でなければDSDSができない。
仕事用の物理SIMが会社から支給されており、それは古いiPhoneに入れているのだが、2台持ちは面倒くさい。
正確に言えば持つことも面倒だが、2台の充電に気を遣わなければならないのがより面倒だと感じていた。
だからプライベートのSIMも仕事用のSIMもiPhone 1台にまとめられないかと考えていた。
今までiijmioを使用していて通信品質や料金面では特に不満はなかったのだが、料金安くなるしスマートフォンを1台にできるので、これに乗っかりたいと思った。
目次
準備
まず会社から支給されているソフトバンクのnanoSIMがiPhone 12 Proで動作しそうかどうかを確認した。
それまではiPhone6(Softbankロック)で使っていた。
とりあえずSIMをiPhone 12 Proに挿してみるとすぐに電波を掴んだ。
そしてソフトバンクの開通テストセンター 11111 に電話。これも問題なし。
iijmio で転出手続き
次にiijmioでMNP転出の手続き。
参考にしたのは以下のサイト。
んで、手続き、チェックボックスとアンケート。
「予約番号の発行完了までは、最短で1日(翌日)〜最大4日程度かかります」とある。
自分の場合、14時過ぎに申し込んで翌日の24時くらいに予約番号が発行された。
予約番号が発行されるとメールで発行完了が通知される。
なお、MNP転出は完了すると手数料3,000円が請求される。
楽天での eSIM 申し込み
予約番号が発行された今度は楽天で転入の申し込み。
参考にしたのは以下のサイト。
[eSIM]eSIMのみを購入した場合の、利用開始手順を教えてください
eSIMへMNPするためには「eSIM版スタートガイド(MNP)」の部分を参考にする
作業開始したのが夜の0時過ぎ。というのも上で述べたようにiijmioのMNP転出の準備が完了したメールが届いたのがそれくらいだったから。
なお、申し込み時の本人確認の方法は以下の3つがある。
・郵送時に配達人に免許証などを見せて本人確認
・免許証などの写真をアップロードして本人確認
・スマホで撮影した顔写真と免許証などの写真をAIで照合
AIによる免許証と自分お顔写真の照合が選べた。
なお、サーバーが混雑していたためか、途中でエラーが発生したりして何度かやり直し、アップロードがうまくいったかどうかわからなかった。
だが、アプリを起動し直したら先に進めるようになっていた。
申し込みが完了後、5分ほど経ってからページを更新してくださいとあったが5分経っても開通手続きをするボタンが表示されなかった。
夜中だからだろうか。
そして、朝の11時過ぎに楽天から開通完了のお知らせメールが届いた。
eSIMプロファイルのダウンロード期間は120日間である。十分長いので焦る必要もない。このeSIMのQRコードはパソコンやiPadなど、eSIM利用予定のiPhone以外の端末でQRコードを表示する必要がある。
iPhoneでQRコードを読み取って楽天がキャリアとして登録される。iPhoneで開通が済むとmy楽天の方も開通ずみとなる。
その後、iPhoneでは手動で以下の設定を行う必要がある。
・音節通話とデータでVoLTEを有効
・モバイルデータ通信のAPNをrakuten.jpに設定
・インターネット共有のAPNをrakuten.jpに設定
電波の良し悪し
設定が完了後、少しすると電波をつかむ。
なお、うちのエリアは楽天の電波ではなくパートナー(au)の電波を掴んだ。
iPhoneで楽天モバイルを使い始めた人が「自分の番号」が表示されないという報告をすることがあるが、楽天の電波を掴まない限り自分の電話番号は表示されない。表示されなくても電話はできるしSMSは楽天リンクアプリでやりとりできるので大した問題はないが、なんとなく気持ち悪い。
この電話番号がない状態だとたびたびFaceTimeとiMessageに関するメッセージが出る。iPhoneが回線の電話番号を認識しない限りiMessageとFaceTimeで楽天の番号を使えないのである。
自分は東京に行くまで楽天の電波を掴むことはなかった。まあそんなもんだということである。
一応パートナーエリアの電波は生活圏内では常につかんでいるので使用する上での支障は出ていない。
このコロナ禍で在宅勤務になってそもそも外に出ることが少なくなったのでなおさら問題はないだろう。
ちなみに自宅でインターネットの接続速度を測ってみた。下りが6.25Mbps、上りが12.16Mbps。電波のいい場所じゃないためか何百Mbpsは出ないがまあ動画とか見ない分には十分な速度。
その他
DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)について
自分のiPhone 12 Proではちゃんと両方のピクトアンテナが表示されている。
プライベートの電話と仕事の電話がこれ1台で済む。これがやりたかったのだ!
楽天市場でのポイント還元が+1倍
ご存知かとは思うが楽天モバイル契約者は楽天市場での買い物の際のポイント倍率が1倍アップする。そのため普段から楽天市場で買い物をしている人は楽天モバイルにするとさらにお得になるのである。しかも楽天モバイルの利用料金は楽天ポイントで支払うことが可能である。
1年間無料キャンペーンについて
1年間無料のキャンペーンは先着300万名までとのことだったが、300万名突破後も新規加入者はキャンペーンの対象となっていた。現在は終了。