以前使っていたヘルメットであるSHOEI Z-7が使い始めてから7年経ち、内装の黒い部分がボロボロと取れてきていたため新しいヘルメットを探していた。
SHOEI派の私は次のヘルメットもやはりSHOEIの中から探していた。
Z-7の後継としてZ-8が出ているが、たまに走行中に西陽が眩しいと感じることがあり、サンバイザーが内蔵されているGT-Air IIを買うことにした。
サンバイザーはヘルメット横のスライドスイッチでいつでも降ろしたりあげたりできるので便利。
なお、Z-8とGT-Air IIの価格は同じでベーシックなカラーのモデルで56,100円(税抜価格51,000円)である。
2022年10月1日より【メーカー希望小売価格:58,300円(税抜価格53,000円)】である。
目次
Z-7(Z-8)との比較
GT-Air IIは機能に振ったヘルメットでZ-7(Z-8)と違い以下の違いがある。
- インカム(SENA SRL2)を装着するための構造があり、装着しても一体感がありインカムが目立たない
- サンバイザー内蔵
- ベルトがD環ではなくマイクロラチェットで着脱しやすい
- Z-8より大きい
- Z-8より重い
特にインカム対応とサンバイザー内蔵は大きな特徴であり、この2つに魅力を感じるのであればGT-Air IIは選択肢となりうる。逆に言えばこの2つがどうでもいいという場合はZ-8のほうがいいのではないかと思う。自分は内蔵サンバイザーが一番の目当てだった。
インカムについて
SENAのSRL2がGT-Air IIの対応しているインカムとなり、ヘルメット外側左右の装着部と内部の配線の溝などがSRL2に合わせて設計されている。装着後に配線等がまったく外に出ることがなくヘルメットと一体感があるのがメリットである。
ただし、SRL2は以下の点で見送った。
- 価格が高い(約4万円)
- 駆動時間が短い(公式サイトによると10時間)
- ネット上の評判がイマイチ
というワケで、自分は以前から使っていたFODSPORTSのM1-S Proを装着することにした。
SENA以外のインカムの取り付けについて
マウントの取り付け
GT-Air IIの側面はSRL2を取り付けるための構造をしているため、逆に他のインカムが取り付けにくい。
他のインカムは通常、ヘルメットの局面に沿った形をしたマウントを3Mの両面テープでくっつけるか、インカム付属のクリップでヘルメットを挟んでマウントをくっつける。
クリップを挟む隙間が構造的になかったため、両面テープでくっつけることにした。
ここでサインハウス B+COM ヘルメットアタッチメント SHOEI用の登場である。これはB+COMのインカムを両面テープでくっつけるための面積を確保するパーツである。
形状的にはB+COMのインカムにちょうどいい大きさとなっているのでFODSPORTSのM1-S Proだと少しはみ出すが、両面テープでくっつける面を確保するという点では使える。
アタッチメントの付け方は以下の通り簡単である。
- ヘルメット側のSRL2用のカバーを外す
- 付属のアルコールペーパーで脱脂
- 3Mの両面テープを貼る
- アタッチメントをくっつける
その後、M1-S Proの両面テープを貼ってマウントをくっつける。縦に貼ると上部が少しはみ出るが問題はない。
斜めに貼ればはみ出ることはないかもしれないが扱いにくくなる。
配線
ヘルメット内部はSRL2用の配線、マイク、スピーカーを通す溝、後頭部にバッテリーを入れるスペースがあるが、M1-S Pro でそれらを利用することは難しい。
マイクだけちょうどいい大きさで溝の中に入れることはできたが、スピーカーは若干大きくて入らない。配線の溝もほとんど利用できずクッションの隙間を通すという形になる。
インカムの使用感
使用感的には問題ない。Z-7の時にはマイクをヘルメットの口元の部分につけていたため、唇に当たって不快感があったが、GT-Air IIでは溝の中にあるためそれもない。
ただしヘルメットの右側が大きく出っぱることになるため、FJR1300のパニアケースにそのまま入らないという問題が新たに発生した。面倒ではあるが、パニアケースにヘルメットをしまうときはインカムをマウントから外してヘルメットの中に入れるようにして運用している。
その他ヘルメットレビュー
風切り音について
Z-7との比較になるが、Z-7より静かである。ただ通気性は低くなっているとも感じる。
サンバイザーについて
サンバイザーはまだ試す機会が得られていない。そのうち感想を書こうと思う。
販売について
SHOEIのヘルメット販売ポリシーの変更に伴い、現在Amazonや楽天みたいなサイトでは販売されていない。
私はWebikeで購入した。
実店舗のバイク用品店だと頭部の測定に基づいたヘルメットサイズの選定やクッションの加工、SENAのインカムの取り付けなんかもやってくれるのでそういった点はおすすめである。